お墓系女子のつれづれ

墓石業界で働く女子が日々考えていることをつづっています。

駆け込みでも失敗しない!都立霊園申し込み準備の裏ワザ

 当選したのに使用許可が下りないケースが多発

都立霊園は、「安い」とのイメージがあることから、毎年どの施設も競争率が高倍率となりますが、その一方で当選しても、利用条件を満たしていないことから、使用許可が下りないというケースも見受けられるのも事実です。

なぜそんなことが起こるのかといえば、都立霊園の利用条件が施設により異なるから、ということが考えられます。

では、間違いなく希望の施設に申込みをするためにはどうしたら良いのでしょう。一つの方法として、詳しい人にアドバイスを求めるということが挙げられます。といっても、身近にお墓に詳しい人というのはなかなかいませんし、都立霊園ともなれば、応募したことがある人でも、各霊園の詳細は把握できないものでしょう。
では、どうすれば良いのか。そこで利用したいのが石材店なのです。

石材店主催イベントへ参加するメリット

ググると、今日(6月21日)現在でも『都立霊園相談会』や、『都立霊園見学会』の情報が出てきます。こういうものに足を運ぶのです。

特に都立霊園の見学会は、スケジュールが合うのであれば、参加するメリットがあると私は思います。
なぜならば、都立霊園は申し込みの時期になったからと言って、霊園内に区画の説明をしてくれる係員が現れたりしません。現地に足を運んだとしても、それぞれの施設の説明をしてくれる人は基本的にいないのです。勝手に足を運んで、見て回るしかありません。
しかし、石材店が主催する都立霊園の見学会であれば、石材店のスタッフが都立霊園を案内してくれます。どの霊園にどんな施設があるのか、今回申し込みが可能なのはどの施設なのか、をきっちりと説明してもらえるのはありがたいですね。合わせて、申し込みの際も条件に合っているかどうか等相談に乗ってもらうことだって可能です。

ただし、デメリットもある

まず、個人情報は取られます。
石材店は見込顧客の情報が欲しくて、イベントや相談会を行っています。個人情報を取られたくないけど、都立霊園のことは知りたい…という方はダメ元で「営業して欲しくないけど、見学会に参加したい」と強い気持ちを持って訴えてみるという手はない訳ではありません。担当者が優しければ、イベントに滑り込めるかもしれません(まったく保証できません。私だったら大変恐縮ですが断ります)。
また、都立霊園以外の周辺霊園への営業が相次ぐ可能性は大です。なぜならば、都立霊園は当たる人より外れる人の方が多いのですから、石材店は、外れた人にこそ商機を見出しているのです。
営業=押し売り、みたいなイメージがありますが、石材店は民間霊園や寺院墓地の情報を沢山持っているというのもまた事実です。もし、都立霊園を申し込み、残念ながら外れたとして、翌年以降申し込み続けないという選択をした際に、納骨場所を探すうえで、石材店の営業マンからの情報は決して無駄ではありません。
「外れるや否や、営業かけてくるなんて…」などと思わず、むしろ利用してやろう!ぐらいの気持ちで対応してもらえたらと思います。


その際に一つだけ知っておいて欲しいこと。それは、多くの民間霊園や寺院墓地は、建墓工事ができる石材店が限られているということです。石材店は自社で施工できる霊園・寺院墓地の情報しか持ってきません。「都立霊園以外」の霊園・寺院墓地にしよう、と決めたのであれば、営業マンが持ってくる物件情報だけではなく、自分でもしっかり情報収集して、本当に納得のいくお墓を買いたいものですね。

それでは都立霊園を申し込まれる皆様、しっかり準備をして7月10日までに申し込みを済ませましょう。Good Luck!