お墓系女子のつれづれ

墓石業界で働く女子が日々考えていることをつづっています。

まだ間に合う!?消費税アップ前のお墓購入

都内のお墓は高いので、消費税率アップがどれだけ価格に影響するか、チェックチェック!

お墓にも消費税は影響があるのですよ。

こんにちは。

参院選まっただ中の割に話題に上りませんが、このままでいくと、今年の10月には消費税率が現行の8%から10%に上がります。

たかが2%のようでいて、高額商品の場合、この影響は甚大。お墓も例外ではありません。
「えっ、お墓は非課税じゃないの?」と思ったそこのあなた、お墓は相続税や固定資産税の対象にはなりませんが、購入時の消費税は課税される部分があるのです(ここポイント)。

今回は、お墓を購入するうえでの消費税増税の影響と、いつまでにお墓を買えば消費税率8%で買えるのか、について書いていこうと思います。

お墓の価格の構成

お墓は、土地の部分と、その上に建てる墓石の部分の2つに分けることができます。チラシやポータルサイト上では前者は「永代使用料」、後者は「墓石工事代」と書かれています。

影響を受ける部分

永代使用料、消費税はかかりません。宗教の祭祀に必要なものには、課税されないことになっているためです。額面通りの支払いが必要です。そして、後者には消費税がかかります。これは、消費税が「モノ・サービスに課税される」ため、

消費税8%のうちにお墓を買えるのは?

消費税率が変わるのは、10月1日からです。10月1日以降に購入するモノ・サービスについては、一部の商品を除いて、消費税率は10%となります。

つまり、9月30日までに引き渡しが完了できるものについては、かかる消費税率は8%なのです。

で、いつまでに探し始めればよい?

このページによると、消費税率8%のうちにお墓を買うには、

「6月30日までに契約する必要がある」

そうです。

過ぎてるじゃん!

確かに、霊園を巡り、区画を決めて、石種を選び、墓石の形と彫刻を考えなければならないタイプのお墓であれば、3か月ほど必要かもしれません。

しかし、落ち着いてください。基礎工事をして、外柵を建て、墓石を建立するタイプのお墓でなければ、まだチャンスはあります。

 

たとえば、

  1. 墓所にすでに墓石が建ててあるお墓
    墓石に彫刻をするだけであれば、必要なのは文字の彫刻の期間だけなので、一から建てるよりは短期間で済みます。石種が選べなかったり、墓石の形を選ぶことはできないものの、「屋外にあるわが家のお墓」は譲れない、というのであれば、このタイプのお墓があるところを探すと良いでしょう。
  2. 銘板のみ注文に合わせて彫刻するタイプのお墓
    これは、最近都内で増えている自動搬送式納骨堂や、小さな庭のような代供養墓・樹木葬が該当します。銘板のサイズは決まっておりかつ小さ目なので、彫刻にさほどの時間がかかりません(その代り凝った彫刻もできない可能性大です)。(1)よりも短納期での引き渡しが可能なので、時間がないけど、銘板のあるお墓が9月末までに欲しい、というのであればこのタイプのお墓に狙いを定めて問い合わせてみるとよいでしょう。
  3. 銘板のないタイプの永代供養墓・樹木葬

2・3については、1のように明記はされていませんが、価格の中には非課税のもの(永代使用料)と課税されるもの(銘板とその彫刻費用・納骨時に使用する供養袋等)が含まれています。よって、10月以降に価格改定がされるかもしれませんが、それは所有者であるお寺と販売業者次第ですので、気になっているところがあるのであれば、早めに行って確認した方が良いでしょう。

 

いずれにしても、お墓探しは、ギリギリになってバタバタしながらするものではありませんね。早め早めの行動が肝心です。

幸いにして(?)今週末3連休なので、「消費税が上がる前に都内でお墓を買おう!」と思い立ったなら、まずは今からでも遅くないので情報収集をしてみると良いでしょうし、すでに気になっている霊園や施設があるならば、足を運んでみてはいかがでしょうか?

 良いお墓探しを!

激変する東京のお墓事情。

東洋経済オンラインで、こんな記事を発見しました。 

toyokeizai.net

これは、週刊東洋経済が「相続税対策特集」を組んだ際の告知として公開されたもののようなのですが、内容を読むと、

  • 基本的に外墓地が前提。
    お墓のお金として現金で保有していると相続税がかかるが、お墓には相続税はかからないので、現金で持っておくなら、お墓を建ててしまった方が良い」と書かれています。
  • 必要な金額が高い!「都内なら平均315万円」「広島県なら200万円を下回っている」とあります。

って感じです。

この記事、ずいぶん前のもののように思われますが、実は、2012年6月29日公開。そう、10年経っていないんですよ。

「十年一昔」と言いますが、ことお墓の世界に関して言えば、もはや10年は遠い昔。私も、まさかお墓の市場が今のようになっているなんて、入社当時には考え付きませんでした。

IT技術の進化の早さを、犬が人より成長するのが早いことに例えて「ドッグイヤー」と呼びますが、お墓もそれに近いものがあると言えるのではないでしょうか。

イマドキの技術と、昔からある供養の世界の変化が同じぐらい早いなんて意外ですが、これが21世紀ということなのでしょうね。

では、お墓の「何」が変わったのか

今となっては、都内でお墓に300万円払う、という人はごく少数派です。おそらく青山霊園または都心の名刹にお墓を持ちたい人でなければ、ここまでお墓にお金をかけることはないでしょう。 一体、10年もしないうちに、何がここまで変わったのか。私の経験で感じたことを3つにまとめてみました。

  • お墓の種類の多様化
    これが一番大きいと言ってよいでしょう。今は、いわゆる墓石を建て、代々継いでいくタイプのお墓以外に、遺骨が入った箱(厨子)を搬送機が参拝口まで自動的に運んでくる自動搬送式納骨堂、永代供養墓、樹木葬、自然葬、散骨等、さまざまな埋葬の形が世間に知られるようになってきました。
    核家族化・少子化が進む現代の家族にとって、これらの多くは「後継ぎ不要・永代供養付き」であるため、「子供がいない」「子供が嫁いでしまい、お墓を継ぐ人がいない」人達にとって、「自分が亡くなった後のお墓」の悩みを解決できるお墓として、多くの人から選ばれるようになりました。
  • 懐事情の変化
    最近は、都内でも「お墓の予算は100万円程度」という人が多数派です。このように思う理由としては、超高齢化が進む現代において、闘病や介護等の負担が増え、お墓にまでお金を回せないと考える人が増えているように思います。
    一方「子供達にお墓の負担をかけたくない」と考え、自分たちの代で墓じまいをし、お墓を永代供養がついているお墓にする人も増えています。背景には、自分達が現役の頃に比べ、子供たちの可処分所得が少ないことを認識している人が増えてきたことです。こうした人達にとって、上に挙げたお墓は、従来のお墓のようなお墓参り時の掃除もいらず、かつ価格が安く管理費も不要なところが多いです。ニーズにマッチするお墓があるのであれば、それを選ぶ人が増えることに不思議はありませんし、それらの価格が安ければ、お墓にかける費用も自然と下がっていくものです。
  • お墓に対する価値観の変化
    何気に大きいのはここなのではないかと思います。かつては、大きなお墓を持つことは一つの成功者の特権でした。政治家でも、一代で日本を代表するような企業を立ち上げた人も、芸能人も、古刹・名刹に立派なお墓を作っていたものでした。それらを見て、一般人も、できれば大きなお墓を持ちたいと考えていたように思います。しかし、最近では故・市原悦子さんのように、生涯第一線で活躍していた女優でありながら、お墓は樹木葬という方がいらっしゃるように、大きさや立派さよりも、自分が良いと思えるものを選ぶ傾向がお墓でも強くなってきているように、感じています

「歌は世につれ、世は歌につれ」と言いますが、「墓は世につれ、世は墓につれ」とも言えるかもしれませんね。 

お墓の引っ越し、その意外な理由とは。

最近、田舎のお墓を閉じて、アクセスの良い都会へお墓を移すお墓の引っ越し(改葬)が急増しています。改葬をする理由の多くは、「田舎のお墓にお参りに行くのが体力的に厳しくなってきた」「お墓の後継ぎがいない」といった理由なのですが、意外な理由でお墓を引っ越す人もいます。

その理由とは、「かつて首都圏の郊外にお墓を購入したが、今となってはお参りに行くには遠いから」。遺骨を入れていないお墓を更地にして返還している人までいるのですから、驚きです。

なんでそんなことになったのか、調べてみたら面白くなってきてしまったので、ご紹介したいと思います。

「お墓が足りなくなる!」と言われた時代があった

バブル景気による地価高騰が続いたことにより1980年代後半から、「東京での墓需要に対する供給が追い付かなくなる」と言われるようになりました。これを受けて、地価の安い神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県等の郊外に造成された霊園を購入する人々が増えていきます。

購入するのは、当時の50代後半から60代。このころの調査によると、「定年退職時にお墓を購入する」人が最も多かったのだそうです。この頃の定年は60歳なので、みなさんまだまだ元気。自動車での外出にも何ら不安を感じることなく、「高速道路に乗って車で1時間ならお参りできるよね」という感覚だったのでしょう。実際、この頃はまだ「遠くても安いお墓」を希望する人の方が多かったのです。

想像を超える「お墓」の変化

しかし、時は令和元年。30年の時を経て、お墓を取り巻く状況は様変わりしました。

大きな変化のうち、一つはお墓の小型化と低価格化。もう一つは、都心のお墓の増加です。

前者について、1990年代に入ると、バブルが崩壊し失われた10年が20年になり…と長い不況に見舞われます。それにより、墓地が売れなくなっていきます。そこで霊園開発業者は、価格を下げるために小さな区画の多い霊園を造成するようになっていきます。それにより、以前よりも安価に墓所を購入できるようになります。かつては、2㎡~3㎡が当たり前だった墓所が1㎡の区画が主流に、そして現在では都心の墓所では0.22㎡というほどに小さな区画まで登場しているのです。

墓所が小さくなれば、そこに建てる墓石も小さくなるので、さらにお墓の価格が下がっていきますね。結果、現在では東京都内でも100万円第で外のお墓を買うことができなくはない、くらいになりつつあります。

一方、後者の主役は「自動搬送式納骨堂」。この登場と普及が、お墓を取り巻く状況を大きく変えました。

自動搬送式納骨堂は、一つのビルの中に数千~一万基の厨子を収納しており、参拝口で自分の厨子を呼び出すと機械が自動的に参拝口まで運んできて、遺骨の前でお参りができる、というもの。このタイプの納骨堂であれば、建設に必要な土地も霊園ほど大きくなくて良いので、近年、都内では建て替えとともにこの形式の納骨堂を採用するお寺が増えてきました。

その結果、都内では現在十数か所このタイプの納骨堂が販売されており、お墓の供給過多と言われるようになりました。価格も都内東部を中心に低価格化が進んでいます。

 

 

いうなれば、「お墓の買い替え需要」がある一定量ある、ということですね。

考えてみれば、家も一生モノの買い物と言われていますが、最近では子供が独立して夫婦二人になったので家を売ってマンションに買い替える人が少なくないことを考えれば、お墓も家族の人数や状況に合わせて買い替えるのは、普通のことと言えるでしょう。 

 

いくらかかる?東京へのお墓の引っ越し費用

最近、田舎のお墓を閉じて(墓じまい)、都内のアクセスの良い場所にお墓を引っ越してくる(改葬)人が増えています。聞くところによると、購入者の3割がお墓の引っ越し目的で購入されているのだそうですよ。かつては、亡くなった人が出たときか寿陵(生前購入)の2択だったことを思うと、これは最近のお墓関係での大きな流れと言ってよいでしょう。

そこで、今回は、そんな今話題の「改葬」にかかるお金について、書いていこうと思います。

お墓の引っ越し(改葬)は、「移転先を決める」ところから

お墓の引っ越し(改葬)をするには、まず遺骨の移す場所を決めなければなりません。
自分の良く利用するであろう移動手段で行きやすい場所に、目的に合ったお墓を購入し、管理事務所から「受入証明書」もしくは「永代使用許可書」(原本)を発行してもらう。

遺骨のある墓地の市区町村の役所から「改葬許可申請書」をもらう。

「改葬許可申請書」に必要事項を記入し、遺骨のある墓地の管理者から署名・捺印をもらう。

署名・捺印を終えた「改葬許可申請書」と移転先の「受入証明書」もしくは「永代使用許可書」(原本)を遺骨のある市区町村の役所に提出し、「改葬許可証」を交付してもらう。

遺骨のある墓地に「改葬許可証」を提示し石材店に遺骨を取り出してもらう。
●遺骨のあった墓地は更地に戻して、お寺にお返しします。
事前に石材店に墓石の解体・撤去の見積もり、作業依頼をしておくとよいでしょう。
ご遺族であっても許可なしに遺骨を持ち出すことは禁じられています。
●古い墓石は、供養の対象からはずすための法要「閉眼法要(魂抜き)」を行います。

移転先の墓地に「永代使用許可書」と「改葬許可証」を提出し、納骨する。

以上がお墓の引っ越しの流れです。

Mh4>「墓じまいの費用」はどれぐらい?

墓じまいで費用がかかるのは、

  1. もとのお墓から遺骨を取り出し、墓石と外柵を撤去し、墓地を更地に戻す
  2. お世話になっていたお寺様へ閉眼供養をお願いし、お渡しするお布施
  3. (3)遺骨の運搬費


が主なものです。

(1)については、どれぐらいかかるものかというと、遺骨取り出しから墓地を更地に戻すまでの費用は、1㎡あたり10万円が目安だと言われています。
しかし、これもケースバイケースでして、お墓のある場所まで重機を積んだトラックで近寄れない場合は人手と手間が余計にかかるので、工事費用が高くなります。

(2)墓じまいをするということは、お寺側にとっては、檀家が一軒減るということです。折に触れお寺に読経をお願いしたり、法要をお願いしたりした際にコミュニケーションが取れていれば、お布施もそれなりで大丈夫ですが、全然交流したことがないお寺さんにいきなり墓じまいと伝えることは、お寺としても困惑することになるのでしょうから、十分な額をお包みした方が無難でしょう。
すなわち、お布施に関しては、それまでのお寺との関係の在り方や、地域ごとの違い等もあるので、いちがいに「いくら」とは言えません。

参考までに、もし墓じまいをするまでに、お寺様との接点があまりなかった方は、いきなりお寺に連絡を取るのではなく、墓じまいの専門家に助言を仰いだ方が良いと思います。
上で紹介している会社は、毎年多数の墓じまいを手掛けており、経験豊富です。スムーズに墓じまいが進んだケースもそうでなかったケースも多数立ち会ってきています。遺骨を移す先のお墓選びから、お寺とのコミュニケーションまで、経験した人だけが得られる知見が得られます。墓じまいを考えたら、一度プロに連絡をすることをおススメいたします。

(3)お墓から遺骨を取り出した後、自力で運搬すれば、ガソリン代だけで済むといえます。しかし、時間的・体力的にお墓からの遺骨取り出しに立ち会えない場合は、「遺骨をゆうパックで送る」ことも選択肢に入ってきます。

数が少なければ比較的安価で済みますが、東京から遠く離れた、たくさんのご遺骨が埋葬されているお墓の場合、送料が高額になる可能性があります。
なお、遺骨を取り扱う運送会社は日本郵便ゆうパックのみで、それ以外の運送会社では送れません。ご注意ください。
送料は、通常のゆうパックの送料と同様に、大きさ・重量・距離によって決まります。

ということで…

田舎のお墓を荒れ果てたままにしておくことへの罪悪感や、後継者がいないことへの不安等が解消したいとの思いから、改葬に踏み切る人は増えつつあります。

しかし、東京への改葬費用は、上記の(1)~(3)+お墓の購入費用と、一概に「いくら」とは言えないものではありますが、決して安いものではありません。

まずは、墓じまいの実績豊富な専門家に相談して、疑問点をしっかり解消するところからスタートです!

実録!繁華街にお墓を買った人が感じているメリット3選

TECHDさんによる写真ACからの写真。自動搬送式納骨堂(室内のお墓)威徳寺赤坂一ツ木陵苑のある赤坂見附

高層ビルが立ち並ぶ大都会東京の一角に、お墓があるとか誰が思いますかね?

いきなり、まとめサイトの書き出しみたいになっていますが…

さて、お墓というと、どんなロケーションをイメージしますか?

「空が広く自然に囲まれた郊外」でしょうか?それとも、「背の高い墓石が林立するお寺の境内」でしょうか?どちらにしても、「繁華街」というワードからお墓を思い出す人は、そうはいないでしょう。

しかし、人々の想定とは裏腹に、最近は繁華街にもお墓が出来ているのです。しかも、日頃から人通りの多い場所に。

そんな街中にお墓なんて…と思う皆さんに、私が現場でお客様から聞いた、「繁華街にお墓」のメリットを挙げていきたいと思います。

繁華街にお墓があることのメリット3点

(1)交通手段が豊富

繁華街というのは、人が集まってくる場所です。ゆえに、交通機関も多く集まります。電車は大抵複数路線乗り入れていますし、バスの路線も豊富。長距離移動で利用する特急電車や飛行機へのアクセスも便利です。

さらに利用者にとってうれしいのは、駅の中はもちろん、駅の外に出る際の導線にもバリアフリーへの配慮がされていることが多い(エレベーターやエスカレーターが完備している)ので、杖を使用している人や、車椅子の人、ベビーカーを押している人にとっては移動の苦労が軽減されるのです。

お墓参りをする方は高齢者が多いので、アクセスの良さはもちろんですが、バリアフリーであることはポイントとしては大きいですね。

(2)お参り前後の楽しみが多い。

繁華街には人が集まります。すると、さまざまなお店が集まってきますよね。その中には飲食店もあります。高級なところからカジュアルな雰囲気のところまで、お店のバリエーションがあるので、用途に合わせてお店を選べるのです。

こういうところであれば、お墓参りに絡めてランチをしたり、御家族やお友達と待ち合わせてお茶をしたりと、「お墓参り+ついでのお出かけ」が叶うのです。

「月命日にはいつもお参りしている」「週1でお墓に来ている」という人でも、「この間は和食だったから、今日のお昼は中華にしてみようかな」など、食事する場所に困りません。*1

この食の充実、というのは実はお客様から挙がる「街中にお墓がある良さ」として、とても多いんですよ。

また、ショッピングが楽しめるのも繁華街ならでは。「お墓参り」だけを目的としない外出ができます。

(3)繁華街には宿泊施設もたくさんある

お墓と切っても切り離せないのが、法事。法事があるときには、家族だけではなく親族も来ます。

家族や親族が近場に住んでいれば問題ありませんが、離れている場所に住んでいる場合には、宿泊場所を確保しなければなりません。

繁華街には、ホテルも多くあります。しかもこれまた低予算で泊まれるところもあれば、超高級ホテルもあるので、宿泊する方の予算や希望に合わせて選べるのです。

さらに、法要後の会食をホテルで、という選択もできます。実は、お墓側としては施設内に会食室があって、そこで料理も全て手配できるようになっているので、法事の際の会食を外で、というのはお寺としてはあまりありがたくないのですがね(笑)。

 

このあたりのメリットは、実際に利用している人だからこそ感じられるものが多く、お墓を探している段階の人にとってはピンとこない部分も多いかもしれません。

こうしてみると、繁華街にお墓を持つのは、お参りする人がいたり、親族との交流がある人によりメリットが大きいんですよね。これからお墓を買う方で、お参りをしてくれる家族がいる、親族との交流がある、という方は、一度繁華街にあるお墓を探してみてはいかがでしょうか?

*1:ランチタイムは混雑するので、時間を外した方が良いかもしれないです

いくらかかる!?東京での永代供養

東京での永代供養の費用は、場合によっては言うほど安くはならない。

東京での供養を取り巻く環境は、このような光景もある意味贅沢になりつつある?

 

核家族化・少子化による旧来の家族制度の崩壊により、お墓は代々継いでいくものではなく、その代限りのもの、子供達に供養の負担をかけたくないと考える方が大都市圏を中心に増えてきています。これにより、最近のお墓選びのキーワードとして外せなくなっているのが「永代供養」です。
では、そもそも永代供養というのは一体何なのか?について今回はご紹介していこうと思います。

「永代供養」とは何か

永代供養というのは、「お墓の後継ぎがいなくなったとしても、経営主体が責任を持って故人を供養することが約束されていること」ことです。

都立霊園のような公営の霊園では、管理費の支払いが滞ると、所定の手続きを経て合祀墓へ遺骨を移し墓石を撤去するのですが、公営霊園には供養する主体がありません。一方、寺の境内にある墓地や納骨堂、霊園では、お墓の後継ぎがいなくなったとしても、責任を持って故人を供養する、と寺が保証できるところに大きな違いがあります。「無縁仏になるのは嫌」という人にとって、永遠に供養してもらえるというのは一つの安心材料ですよね。
では、具体的に「永代供養」としてお寺がやってくれるのはどんなことなのでしょう?
私が知っている範囲では、毎日納骨されている故人様のために読経をしたり、定期的に合同供養祭を行っているところがありますが、施設により違いがありますので、「永代供養というけれど、何をしているのか?」が気になる方は、施設の僧侶に聞いてみると良いでしょう。

私の経験上、施設内に本堂、もしくは法要を執り行える場所があるところや、施設内に僧侶が常駐しているところは、定期的に供養を行っている傾向にあります。見学時に確認してみてください。

永代供養墓の種類

永代供養墓としてイメージされるのは、「安価」「一人で入れる」お墓ではないでしょうか。確かにそのようなお墓は多いのですが、それだけが永代供養墓ではありません。上にも書いたとおり、「永代供養が約束されたお墓」が永代供養墓なのですから。 「全ての区画について永代供養をお約束します」と宣言しているのであれば、先祖代々の遺骨を納めた立派な墓石の経っているお墓もまた、永代供養墓です。

永代供養を謳っているのには、下記の3タイプがありますね。

  • 樹木葬
    最近ではさまざまなタイプの樹木葬が登場してはいますが、一言でいうと、「遺骨の近くにシンボルとなる樹木がある」タイプの埋葬方法です。豊かな自然に抱かれて眠る…のようなイメージを抱いていると、こと首都圏近郊では「コレジャナイ」と思うかもしれません。
  • 納骨堂
    ロッカーのような箱に遺骨を骨壺のまま納めるタイプ・遺骨を入れた箱が機械によって参拝室に搬送されるタイプ・遺骨が納められた部屋に戒名が書かれた位牌や仏像が並べられたタイプなど、形状はさまざまですが、納骨室のある建物の中に参拝室があるものを、ここでは納骨堂とします。
  • 霊園の永代供養墓
    これは、バリエーションが豊富で、いわゆる一般墓でも大型の納骨室に遺骨を納め外壁に銘板を取り付けるタイプ、大型のカロートが細かく仕切られ、そこに納骨するタイプのものなど、さまざまです。

永代供養にかかるお金

“永代供養”そのものに値段がついているわけではありません。

よって、永代供養にかかるお金に対する回答は、「永代供養付きのお墓の購入代金はどれぐらいか」ということになります。

これは、それぞれのお墓の価格によりけりなので、最初から合祀するタイプのお墓であれば10万円くらいから、上は100万円越えもありえます。

ただ、永代供養墓は一つにつき一人分の遺骨しか納骨できないものから、いくつも納骨できるもの、遺骨を骨壺から出して布袋に移すことにより多数の遺骨を納めることができるものまで、バラエティ豊かです。そして単純に価格だけでは比較できないのです。

どれぐらいのお金がかかるのか?ということについては、納骨するであろう遺骨の数を念頭に置いて、検討することをおススメいたします。特に、田舎のお墓を閉じて、遺骨を家の近くの永代供養墓に移したいと考えている人は、ご注意ください。

結論:東京での永代供養の費用は、「どこに、いくつの遺骨を埋葬したいかによる」

 

駆け込みでも失敗しない!都立霊園申し込み準備の裏ワザ

 当選したのに使用許可が下りないケースが多発

都立霊園は、「安い」とのイメージがあることから、毎年どの施設も競争率が高倍率となりますが、その一方で当選しても、利用条件を満たしていないことから、使用許可が下りないというケースも見受けられるのも事実です。

なぜそんなことが起こるのかといえば、都立霊園の利用条件が施設により異なるから、ということが考えられます。

では、間違いなく希望の施設に申込みをするためにはどうしたら良いのでしょう。一つの方法として、詳しい人にアドバイスを求めるということが挙げられます。といっても、身近にお墓に詳しい人というのはなかなかいませんし、都立霊園ともなれば、応募したことがある人でも、各霊園の詳細は把握できないものでしょう。
では、どうすれば良いのか。そこで利用したいのが石材店なのです。

石材店主催イベントへ参加するメリット

ググると、今日(6月21日)現在でも『都立霊園相談会』や、『都立霊園見学会』の情報が出てきます。こういうものに足を運ぶのです。

特に都立霊園の見学会は、スケジュールが合うのであれば、参加するメリットがあると私は思います。
なぜならば、都立霊園は申し込みの時期になったからと言って、霊園内に区画の説明をしてくれる係員が現れたりしません。現地に足を運んだとしても、それぞれの施設の説明をしてくれる人は基本的にいないのです。勝手に足を運んで、見て回るしかありません。
しかし、石材店が主催する都立霊園の見学会であれば、石材店のスタッフが都立霊園を案内してくれます。どの霊園にどんな施設があるのか、今回申し込みが可能なのはどの施設なのか、をきっちりと説明してもらえるのはありがたいですね。合わせて、申し込みの際も条件に合っているかどうか等相談に乗ってもらうことだって可能です。

ただし、デメリットもある

まず、個人情報は取られます。
石材店は見込顧客の情報が欲しくて、イベントや相談会を行っています。個人情報を取られたくないけど、都立霊園のことは知りたい…という方はダメ元で「営業して欲しくないけど、見学会に参加したい」と強い気持ちを持って訴えてみるという手はない訳ではありません。担当者が優しければ、イベントに滑り込めるかもしれません(まったく保証できません。私だったら大変恐縮ですが断ります)。
また、都立霊園以外の周辺霊園への営業が相次ぐ可能性は大です。なぜならば、都立霊園は当たる人より外れる人の方が多いのですから、石材店は、外れた人にこそ商機を見出しているのです。
営業=押し売り、みたいなイメージがありますが、石材店は民間霊園や寺院墓地の情報を沢山持っているというのもまた事実です。もし、都立霊園を申し込み、残念ながら外れたとして、翌年以降申し込み続けないという選択をした際に、納骨場所を探すうえで、石材店の営業マンからの情報は決して無駄ではありません。
「外れるや否や、営業かけてくるなんて…」などと思わず、むしろ利用してやろう!ぐらいの気持ちで対応してもらえたらと思います。


その際に一つだけ知っておいて欲しいこと。それは、多くの民間霊園や寺院墓地は、建墓工事ができる石材店が限られているということです。石材店は自社で施工できる霊園・寺院墓地の情報しか持ってきません。「都立霊園以外」の霊園・寺院墓地にしよう、と決めたのであれば、営業マンが持ってくる物件情報だけではなく、自分でもしっかり情報収集して、本当に納得のいくお墓を買いたいものですね。

それでは都立霊園を申し込まれる皆様、しっかり準備をして7月10日までに申し込みを済ませましょう。Good Luck!