お墓系女子のつれづれ

墓石業界で働く女子が日々考えていることをつづっています。

まだ間に合う!?消費税アップ前のお墓購入

都内のお墓は高いので、消費税率アップがどれだけ価格に影響するか、チェックチェック!

お墓にも消費税は影響があるのですよ。

こんにちは。

参院選まっただ中の割に話題に上りませんが、このままでいくと、今年の10月には消費税率が現行の8%から10%に上がります。

たかが2%のようでいて、高額商品の場合、この影響は甚大。お墓も例外ではありません。
「えっ、お墓は非課税じゃないの?」と思ったそこのあなた、お墓は相続税や固定資産税の対象にはなりませんが、購入時の消費税は課税される部分があるのです(ここポイント)。

今回は、お墓を購入するうえでの消費税増税の影響と、いつまでにお墓を買えば消費税率8%で買えるのか、について書いていこうと思います。

お墓の価格の構成

お墓は、土地の部分と、その上に建てる墓石の部分の2つに分けることができます。チラシやポータルサイト上では前者は「永代使用料」、後者は「墓石工事代」と書かれています。

影響を受ける部分

永代使用料、消費税はかかりません。宗教の祭祀に必要なものには、課税されないことになっているためです。額面通りの支払いが必要です。そして、後者には消費税がかかります。これは、消費税が「モノ・サービスに課税される」ため、

消費税8%のうちにお墓を買えるのは?

消費税率が変わるのは、10月1日からです。10月1日以降に購入するモノ・サービスについては、一部の商品を除いて、消費税率は10%となります。

つまり、9月30日までに引き渡しが完了できるものについては、かかる消費税率は8%なのです。

で、いつまでに探し始めればよい?

このページによると、消費税率8%のうちにお墓を買うには、

「6月30日までに契約する必要がある」

そうです。

過ぎてるじゃん!

確かに、霊園を巡り、区画を決めて、石種を選び、墓石の形と彫刻を考えなければならないタイプのお墓であれば、3か月ほど必要かもしれません。

しかし、落ち着いてください。基礎工事をして、外柵を建て、墓石を建立するタイプのお墓でなければ、まだチャンスはあります。

 

たとえば、

  1. 墓所にすでに墓石が建ててあるお墓
    墓石に彫刻をするだけであれば、必要なのは文字の彫刻の期間だけなので、一から建てるよりは短期間で済みます。石種が選べなかったり、墓石の形を選ぶことはできないものの、「屋外にあるわが家のお墓」は譲れない、というのであれば、このタイプのお墓があるところを探すと良いでしょう。
  2. 銘板のみ注文に合わせて彫刻するタイプのお墓
    これは、最近都内で増えている自動搬送式納骨堂や、小さな庭のような代供養墓・樹木葬が該当します。銘板のサイズは決まっておりかつ小さ目なので、彫刻にさほどの時間がかかりません(その代り凝った彫刻もできない可能性大です)。(1)よりも短納期での引き渡しが可能なので、時間がないけど、銘板のあるお墓が9月末までに欲しい、というのであればこのタイプのお墓に狙いを定めて問い合わせてみるとよいでしょう。
  3. 銘板のないタイプの永代供養墓・樹木葬

2・3については、1のように明記はされていませんが、価格の中には非課税のもの(永代使用料)と課税されるもの(銘板とその彫刻費用・納骨時に使用する供養袋等)が含まれています。よって、10月以降に価格改定がされるかもしれませんが、それは所有者であるお寺と販売業者次第ですので、気になっているところがあるのであれば、早めに行って確認した方が良いでしょう。

 

いずれにしても、お墓探しは、ギリギリになってバタバタしながらするものではありませんね。早め早めの行動が肝心です。

幸いにして(?)今週末3連休なので、「消費税が上がる前に都内でお墓を買おう!」と思い立ったなら、まずは今からでも遅くないので情報収集をしてみると良いでしょうし、すでに気になっている霊園や施設があるならば、足を運んでみてはいかがでしょうか?

 良いお墓探しを!