お墓系女子のつれづれ

墓石業界で働く女子が日々考えていることをつづっています。

申し込みは7月10日まで・都立霊園申し込みの落とし穴!

青山霊園。

都立霊園は広々としたロケーションも魅力ですね。

今日から都立霊園の申し込みが始まりましたね。

都立霊園といえば、「使用料は安いが高倍率」でおなじみです。施設によっては競争率が数十倍に達することもあります。

その一方で、施設ごとに利用条件が定められており、当選しても、使用許可証を手に入れられない人が毎年いる、というのもまた事実です*1

 

今回は、都立霊園について、人々が思っているイメージと現実のギャップについて書いていきたいと思います。

都立霊園は安い?

自治体が運営する墓地は利用料が安い、というイメージがあります。しかし、なにせ「都立」なもので、小平霊園や多磨霊園でも1㎡の使用料が100万円弱、都心に近い霊園であれば200万円超えです。しかも募集する場所は全て1㎡を割る区画はありません。民営霊園や寺院墓地に比べたら1㎡あたりでは安いですが、低価格とは言えないですね。しかも、この上に墓石を建てるのですから、予算はかなり多めに見積もる必要がありますね。
ただし、管理費は霊園や寺墓地に比べたら圧倒的に安いです。これは公営ならでは、です。

都立霊園は誰でも申し込める?

基本的にある一定期間都内に住んでいなければ申し込めず、かつ都民だからといって都立霊園の全てのタイプに申し込めるわけではなく、手元に遺骨がないと申し込めません(一部例外あり)。

「一部の例外」について、少しだけ説明します。
まず、八柱霊園は都立霊園と言いながら、実際には千葉県松戸市内にあるので、松戸市民も申し込みが可能です。施設により、居住年数に違いがありますので、この点も注意してください。
また、都立霊園は手元に「埋葬されたことのない遺骨」がないと申し込みができないのですが、八柱霊園と小平霊園の合葬埋蔵施設と小平霊園の樹林型合葬埋蔵施設は生前申し込みが可能です。

詳細については、お申込みのしおりを確認することをおススメします。

都立霊園はいつでもお墓を建てられる?

都立霊園には建墓期限があり、3年以内に建墓し納骨しなければなりません。すでに手元にご遺骨があるのを条件にしているのであれば、十分な期間といえそうです。

都立霊園でお墓を建てるときは、どこに頼む?

都立霊園では、どの石材店でもお墓を建てることができます。
それゆえ、霊園の周辺にはたくさんの石材店が軒を連ねていますし、TVでCMを流しているような某大手石材店は、春ごろから都立霊園申し込みのセミナーや相談会、見学会を開催して、見込顧客を獲得しようとしているわけです。
では、当選した際には、セミナーなり相談会に申し込んだ石材店に必ず建墓を依頼しなければならないのでしょうか?といえば、そんなことはありません。いくつかの石材店に見積もりを取って、一番条件にあったところに依頼する、ということも可能です。
その際には、石の形や種類等、条件を揃えて見積もりを取ってくださいね。

令和元年限定!費用見積もり時に忘れてはいけないこと

そして、例話元年に一般埋蔵施設を申し込みたい人が決して忘れてはならないこと。それは、10月に控えている消費税増税
使用許可証が出るのは12月。つまり、建墓する頃には消費税が10%になっているのです。
墓石および建墓費用は、区画が大き目の都立霊園の場合、決して安いものではありません。したがって消費税が2%上がれば、それなりの金額になるはず。

都立霊園を検討されている方は、この辺りのことも踏まえて、都立霊園を申し込むのか、それとも消費税増税前に民間霊園でお墓を作るのか、を検討してはいかがでしょうか。

 いずれにしても、申し込み期間はスタートしています。素早く情報収集をして、納得のいく決断をしましょう。

*1:申し込み受付時点で、利用条件に合致していない人は弾かれるようにしたらよいような気もしますがね。