お墓系女子のつれづれ

墓石業界で働く女子が日々考えていることをつづっています。

東京でお墓を買うために、都内の霊園と自動搬送式納骨堂を10か所見学し比較検討した人の話。

 

沢山の選択肢の中から、費用面・利便性・精神面全てを満たすお墓または納骨堂を探すのは難しい



都内には、お寺の境内にある墓地をはじめ、大規模な霊園、納骨堂、自然葬(樹木葬)、永代供養墓等多種多様な携帯のお墓があります。この中から情報を選び出し、自分にぴったりのお墓を買うのは簡単なことではありません。

 

最近はインターネット上にいいお墓 のような霊園ポータルサイトがあるので、たくさんのお墓の情報を一度に請求することができますし、お寺や霊園も独自にウェブサイトを設け情報発信しているので、インターネット上だけで十分に情報を集められる時代です。
実際、私がお話をお伺いした方でも、お墓を探しているときはまずインターネットで検索した、という声が大半です。
しかし、インターネットで集められる情報は、似たり寄ったりだと感じている人も多数いらっしゃいます。それもそのはず、後から作られた霊園・納骨堂のウェブサイトは、すでに販売されていて評判の良い霊園や納骨堂の文言や見せ方、広告の出し方を十分に研究(パくる?)して作成しているからです。

ビジネスに従事されていた方なら重々お分かりかとは存じますが、どの商品・サービスでも同じことですね。

 

ところで、インターネットの情報をうのみにして、モノを買って後悔したことはありませんか?実際に商品を手に取って初めて分かる良さがあることに気づかされた体験はありませんか?

お墓だって、インターネットにある情報だけを信用して選択してしまうと、同じことが起こりえます。

 

そこでご紹介したいのは、「納得のいくお墓を東京都内で買うまでに10か所の霊園・自動搬送式納骨堂を巡った方の話」です。

この方は、田舎にお墓はなく、後に残る家族のために元気なうちに自分のお墓を用意したいとお考えでした。
現役時代は教育系のお仕事をされていたからか、探究心が強く、お墓を買うと決めてからは、いいお墓 でさまざまな霊園・納骨堂の資料を集めると、資料とにらめっこし、吟味に吟味を重ね、訪問先を10か所に絞り込みました。そして、一か所づつ自分の足で見学したうえで数か所に絞り込み、さらに奥様が見学されたのだそうです。

現地を訪れ、実際の施設や周辺環境を実際に歩き、見ることで、資料で読んだことを改めて体感したり、また資料ではわからなかったことがいろいろと見えてきますし、何より購入した後に世話になるであろうスタッフの人となりが良くわかり、資料を見る限りではわからなかった各施設の違いが明確に分かったといいます。

何より、霊園であっても納骨堂であっても、そこが公営でないかぎりは、都内では経営主体は宗教団体(寺)です。そこを守る僧侶に会って話ができたことが非常に選択をするうえでプラスになったそうです。

 

なお比較検討から購入までにかかった期間は、何と半年!すごい情熱です。

 

 お墓や納骨堂は、費用の面でも、その後の管理の面でも、間に合わせで買えるようなものではありません。利用する人の状況を把握したうえで、関係する人に可能な限り一番合うものを選ぶ必要があります。本来であれば、これぐらいじっくり時間をかけても良いと私は思います。

元気なうちからお墓を探すなんて…という考えの方もいらっしゃるかと思いますが、体力があるからこそ、納得のいくお墓探しができるというのも事実です。

ふんわりと必要性を感じているようでしたら、まずはどんなお墓や納骨堂があるのか、いくらくらい費用がかかるのか、ざっくり見てみるところから始めてみませんか?