人生の終わりについて話せる関係を作ることの大切さについて
東洋経済オンラインに、こんな記事が載っていました。
「今、終活をしているよ」という方や、終活をしている身内がいらっしゃる方に是非読んでほしい内容です。
このインタビューに書かれていることは、理想の終活の形だと、私は思います。
「終活」といいながら、忘れられがちなこと
「終活」とは、人生の終活に向けての準備を当事者自らが行うことです。2012年の流行語大賞に選ばれたことをきっかけに、一般的になったワードです、高齢者数が激増する一途をたどる今、まったく気にしていないという人はもはや少数派となったといえましょう。
とはいえ、何をするか、ということについては「エンディングノートを書こう」「相続税対策をしよう」「お墓を買おう」「葬儀の準備をしよう」etc…具体的な話は出てくるものの、その目的が何であるのか、それを実現するために何が必要なのかを明確に示したものを私は見たことがありません(業者が終活セミナーを行うのは、その内容に関連したサービス受注がゴールなのだから、就活している人それぞれの最終的なゴールを考慮しないのも不思議ではありませんね)。
この記事が教えてくれること
でも、みなさんご存知だと思うんですよ、終活を完成させるラストピースは「家族間のコミュニケーション」であることを。ただ、家族は以心伝心で理解しあえると思う人が多いのか、あまり意見を伝えあわないですし、高齢になると特にその傾向が強くなることから、この事実に向き合えてないと感じることがしばしばあります。
この記事で、インタビューに応じた方は、もともと「よく話す夫婦」だったそうで、それが理想的な看取り・見送りに結実したのだと思います。周りの家族が自分の意見も伝えつつも当事者の意見をよく聞き、意志を尊重して行動することの大切さを認識しました。
夫と妻。親と子供。何気ないことも、大事なことも互いに思いを伝えあえる家族でありたいものですね。
余談ですが、私は「『人生会議』という言葉が聞かれるようになった」ことをまったく存じませんでした。不勉強でした…