お墓系女子のつれづれ

墓石業界で働く女子が日々考えていることをつづっています。

都立霊園とは

「お手頃価格で、安心して遺骨を預けられるお墓が欲しい」。お墓を探している人であれば誰しも願うことです。

その代表格が、いわゆる自治体が運営する公営霊園です。

ブログタイトルが「東京で」とあるので、今回は、都立霊園についてざっくりと紹介していきます。

青山霊園の桜

青山霊園は桜の名所としても知られる。

都立霊園とは

と、8か所あります。 八柱霊園は、都内ではなく、千葉県松戸市にあります。

毎年、6月の「広報東京都」にて募集開始が公示され申し込み受付が始まります。インターネット上でも募集要項を閲覧することができ、ここに申込み可能な霊園・施設が掲載されます。 こちらが、平成最後の都立霊園募集要項です。

表紙に、このときに募集された区画・施設のある霊園(谷中・青山・小平・八王子・八柱・多磨)が掲載されています。わかりやすいですね。

 

2ページ目には、今回募集される区画・施設と募集数、価格が書かれています。

 

お墓の種類

「一般埋蔵施設」「芝生埋蔵施設」とあるのが、いわゆる一般的に「お墓」と聞いた時にイメージするタイプのものです。墓石の下にカロート(遺骨を収蔵するスペース)を設け、そこに遺骨を骨壺に入れたまま納めます。

一方、「長期収蔵施設」「立体収蔵施設」というのは、一つの大きな箱の中に骨壺を納めるもので、家ごとに区切られてはいません。 「立体埋蔵施設」は、外側に銘板を付けることができます。

「長期収蔵施設」は、納骨期間が使用許可日より30年と定められておりますが、追加で使用料を払うことで延長することもできます。

「立体収蔵施設」は、納骨期間は使用許可日より20年。20年を過ぎると、この施設の地下にあるカロートに、他の遺骨と一緒に納められます。

そして、「樹林型埋蔵施設」「樹木型埋蔵施設」「合葬埋蔵施設」が続きます。

こちらは、近年のお墓需要の増大に応えるために作られた、墓石も銘板もない納骨施設です。申し込みをした人だけが納骨をすることができます。最近お墓を探す人の興味が高い「永代供養墓」「樹木葬」にあたります。

 

利用する際にかかる費用

 どの施設にも共通してかかるのが、「使用料」です(当たり前ですね)。

そして、利用者が毎年支払わなければならない「管理料」。これは、
「一般埋蔵施設」「芝生埋蔵施設」「長期収蔵施設」にはかかりますが、それ以外にはかかりません。納骨期間後以降は合葬することが明記されている施設には、管理費がかからないのです。
これらは、都に支払うものです。

そして、「一般埋蔵施設」「芝生埋蔵施設」には別の費用もかかります。そう、建墓費用です。
建墓費用は、東京都ではなく、お墓を建てる石材店に支払います。都立霊園に関しては、建墓する際の石材店に指定がありません。好きな石材店に依頼することができます。

一般埋蔵施設および芝生埋蔵施設に申し込もうという方は、

お墓にかかる費用の総額は?

気になるお墓を用意する際の費用の総額は、

一般埋蔵施設と芝生埋蔵施設には、使用料+毎年の管理費+建墓費用がかかりますので、結構費用がかかるといえます。しかも、上記の募集要項を見ていただくと分かりますが、青山霊園の区画は、都心とはいえ「安くない」。このブログの主旨には反するので、あまり詳しくは書きません。

一方、それ以外の施設については、かかるのは上記の「利用する際にかかる費用」に記載されているとおりです。

 

今日のところはここまでとします。